狂気の宣伝作品
成金足圧貧窮問答踏み之図
― 強欲と荒行の狭間 ―
黄金を抱き、安きに臥す者あり。
布衣をまとい、静かに踏む者あり。
一は財に重く、
一は道に軽し。
その名も――城圭一郎。
客、笑いて曰く
「城よ、見事なる貧乏神の踏みよ。
この時計、この指輪――
我が富の証なり。ははは!」
城圭一郎、応ぜずして踏む
「……刻むは時にあらず。」
「汝が重さ、そのものなり。」
客、声を弾ませて曰く
「この一つにて車も買えようぞ。
されど痛し、痛し!
少しは和らげよ、城よ!」
城圭一郎、さらに沈めて曰く
「和らぐものにあらず。」
「積みしもの――
すべて、ここに現るるのみ。」
客、なお笑いて曰く
「ならばこの札束、まこと良き床よ。
城よ、その粗衣を捨て、
我が富にて新しきを得よではないか。」
城圭一郎、杖を打ちて曰く
ドン――
「ぐ、ぐうぅぅ~……腹が……」
「無用。」
「この破れは戦の跡。
欲にまみれし身を踏みし証なり。」
客、息乱れて曰く
「……なにゆえか……
金のこと……遠のく……」
城圭一郎、静かに曰く
「それ、懺悔の始まりなり。」
「握る手を放て。」
「さすれば汝、初めて己が重さを知る。」
結び
財は積めども、軽からず。
城圭一郎
足圧懺悔之術
添句
至誠天道。
私欲に動ぜず。
――おひねり、頂戴。

