活性酸素が疲労を生む!?
日頃「疲れた、疲れた…」と何気なく口にしている私たちですが、疲れの正体とは一体なんなのでしょうか。
私たちの肉体に疲れをもたらしている主な疲労物質は、ずばり活性酸素だと言われています。
これまでは、乳酸が疲労物質だと言われていましたが、そうではなく、近年ではこの活性酸素が疲労の仕組みに大きく関与しているということが明らかになってきました。
身体はエネルギーを作り出すために、血液中の栄養を酸素で燃焼させますが、その際に、「活性酸素」が生まれます。
この活性酸素は体中に増えすぎると、細胞の機能が低下し、エネルギーが十分に作られなくなってしまいます。
本来は体に抗酸化作用が備わっているので、増えすぎた活性酸素は除去されるはずなのですが、それでも追い付かない程に活性酸素が増加してしまうと、活性酸素が過剰となり、それが疲労の原因となるのです。
たかが疲労…?放置は大敵
十分な睡眠や休息をとることで、体が本来の抗酸化や細胞の機能をを取り戻し、疲労は回復していきますが、疲労を無理に溜め込んだり、放ったらかしにしていると、疲れはどんどん慢性化していきます。慢性化した疲労は、通常に疲労と比べ、なかなか容易に回復できない傾向があるほか、それが病気の入り口になってしまうこともありえます。
下記の症状が増えてきたら、疲労が慢性化しつつある兆候だと考えられます。もし、いくつも当てはまるという方は、積極的に疲労回復のための時間を取りましょう!
〇身体的疲れ
・微熱もち
・ちょっとした運動や作業ですぐ疲れる
・断続的に筋肉痛がある
・関節が痛む
・体に力が入りにくい
・頭痛がある、頭が重い、スッキリしない
・睡眠をとってもなかなか疲れがとれない
・のどが痛む
・リンパ節が腫れている
〇精神的・神経的疲れ
・ゆううつな気分になる
・ぼーっとすることが多い
・集中力や思考力が低下している
・寝過ごしてしまうことが多い
・まぶしさが気になる、目が眩む
・眠りが浅い
・意欲がわかない
・些細なことが思い出せない
・自身の体調に不安がある
疲れをためないための対策とは…!?
疲労の原因となる活性酸素が増加しても、しっかりと抗酸化してそれを除去することができれば、スムーズに元気な体に回復することができます。ちなみに、体の抗酸化力は加齢とともに減少すると言われています。ですから、食品からも積極的に抗酸化成分(ビタミンA・C・E・ポリフェノール…)を摂取して、活性酸素に負けない身体づくりを心がけましょう!
以下の3つが身体に疲れをためないための重要な3項目です!
抗酸化
ビタミン(A・C・E)やミネラル(亜鉛・セレン)そして、ポリフェノール等が抗酸化力のある成分として知られています。普段の食事から積極的な摂取を心がけ、体内の「活性酸素除去力」を高めましょう。
ポジティブシンキング
物事を前向きに捉えることは、何事にも代えがたいストレス対策です。また、「笑い」で難病が治ったというエピソードを時折耳にするように、「笑い」も体の内から免疫力を高めてくれる大切な要素だと注目されています。お気に入りのバラエティやコメディーショーで、笑って気分転換するのも一興ですね♪
森林浴(緑のある生活)
森林などで緑に囲まれていると、それだけで疲労が回復していきそうなのは、我々が本能的にも感じられることですが、実際に、樹木より発生するフィトンチッド(生物活性物質)は、副交感神経などに作用し、疲労回復の効果をもたらしてくれると言われています。
また、森林浴により、免疫細胞(NK細胞)が活性化されるという研究結果も出ています。毎日のように森林に行けなくても、部屋や庭にお気に入りの緑を増やすだけでも、従来より一歩進んだ疲労回復効果が望めるかもしれませんよ☆
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